FEATURE DETAILS

Sound Generators

ABSYNTHでは、それぞれのオシレーション・モジュールを3つまで並列して使うことができます。全パラメータをリアルタイムでモジュレート可能で、サウンドにダイナミズムを加えることができます。
ABSYNTHのオシレータ・モジュールには以下の操作モードがあります:
  • Single and Double:クラシックなオシレータ。純粋に1つの波形のみの場合や、並列で2つの波形の場合があります。
  • FM:2つの波形を組み合わせ、キャリアやモジュレータとして使用します。
  • Ringmod:2つの波形をリング・モジュレーションのアーキテクチャに組み合わせます。
  • Fractalize:波形をその波形へ再帰的に挿入し、倍音をさらに生成します。
  • Sync Granular:波形の再シンセシスを行い、吐息のようなサウンドを生成します。
  • Sample:サンプルを音源として使用します。
  • Granular:サンプルの再シンセシスを行います。
  • Audio In:ABSYNTHへ送られるどのシグナルも、シグナル・フローへ統合し、シンセサイザーをエフェクト・ユニットにします。


オシレータの後に、様々なモジュールを使ってさらにサウンドをデザインすることができます:
  • 14個のフィルター・モードで、サウンドの周波数スペクトルをコントロールできます。
  • リング・モジュレータと周波数シフターで、サウンドを高度に際立たせることができます。
  • 波形モジュールがサウンドの振幅に従ってサウンドを変えるため、非常に非線形でダイナミックな変更を行うことができます。
これらのモジュールの順番は自由に決められます。シグナル・チェインの末尾には多彩なエフェクト・モジュールがあり、これによりオーディオ・モジュレーション・ モジュールの範囲が完成します。

ABSYNTHのユニバーサル・ライブラリでそれぞれのモジュールやチャンネル全体を保存し、後で使うことができます。

波形の編集

オシレータからLFO、波形成形モジュールまで、波形を使う全てのモジュールで、カスタム波形を使用することができます。専用ウィンドウには2つの特別なビューが付いており、波形の時間と周波数の領域の単純な変更を行うことができます。また、選りすぐりの追加のツールがあり、例えば、リング・モジュレータ やフィルターをかけたり、波形のフラクタル化を即座に行ったりすることができます。もちろん、様々な波形のライブラリが含まれており、波形をすぐに選択できるので、音楽制作を迅速に進めることができます。
新しいモーフィング波形により、2つのシンプルな波形が全く新しいものへと変化します。2つの個々の波形要素はエディット可能で、モーフィング・プロセスを リアルタイムでコントロールできます。この機能は、サウンドの柔軟性をさらに向上させ、Absynthの機能を遺憾なく発揮させます。

エンベロープ

ABSYNTH では、個々のエンベロープをオーディオ・エンジンのほぼ全てのパラメータに割り当てることができます。この結果、非常に生き生きとした、動きのあるサウンドを生成することが可能です。エンベロ−プ内でステップを使って、ステップ・シーケンサーのような進行にすることができます。また、Expand to Rhythmコマンドによって、エンベロープ内にリズム・ループのセクションを簡単に作成することができます。
どのような状況にも適したデフォルトのエンベロープを見つけることができます。その後、お好みに応じてカスタマイズすることができます。
マクロ・コントロールと同様、ABSYNTH 4 の新しいマスター・エンベロープでは、フレキシブルなエンベロープを4つのノブだけでコントロールすることができます。これらのノブは有名なADSRの原理に則っています。ライブラリの全KoreSoundsがこれらのノブに割り当てられているので、その時間経過を、迅速に、直感的にカスタマイズすることができます。各エンベロープをそれぞれ微調整する必要はありません。

使えるモジュレーション

ABSYNTHのオーディオ・エンジンのパラメータの大半は、モジュレートが可能です。特に、これらはMacro Controlへリンクすることができ、例えば、MIDIコントローラを使って素早く簡単にパラメータの変更を行うことができます。あるいはリズムの進行を自動化するために、内蔵エンベロープへリンクすることができます。パラメータをモジュールのオーディオ・アウトプット・シグナルへリンクさせることにより、新しいオーディオ・モジュレーションは、このような可能性を広げました。
さらに、3つのLFOにより、非常に多様なパラメータをモジュレートすることもできます。LFO波形として使うことができる新しいMorphWavesと 組み合わせて、この機能はさらにパワフルになります。
リアルタイムでLFOのレートやデプスを変更するだけでなく、シグナルの形状も変更することができます。これは、単純なビブラート、トレモロ、パンニングといったエフェクトなどの伝統的なLFOのアプローチをはるかに超えています。

柔軟なフロー

パッチ・ウィンドウはABSYNTHサウンドをコントロールする中枢部です。ここで、使用されるモジュールを選択したり、シグナル・パスでその順番を決めたりすることができます。
ウェーブシェイパーの後にフィルターを配置し、歪んだサウンドを滑らかにすることができます。また、周波数シフターをリング・モジュレータと組み合わせることができます。新しく自由に設定可能なルーティングにより、サウンド・デザインの可能性が飛躍的に広がります。

マクロ・コントロール

全サウンドの最も重要なパラメータは予め設定されており、マクロ・コントロールにマッピングされています。
1つのコントローラで複数の割り当てを行うことができます。例えば「Color」という名のノブを回すだけで、その基礎を成す多数の技術パラメータがすべて同時に変わっていくのが分かります。
マクロ・コントロールで即座にABSYNTH 4 のどのKoreSound®でも大幅にカスタマイズすることができます。サウンドの技術構造を把握する必要はありません。マクロ・コントロールを使って、個々のサウンドをシームレスに互いにモーフィングするサウンドに変えていくことができます。
さらに、他のアプリケーションにとってマクロ・コントロールは最も重要なインターフェイスです。マクロ・コントロールはMIDI割り当ての対象であり、 MIDIラーン機能を使って簡単に設定することができます。例えばKOREの中でABSYNTH 4 を使用している場合、マクロ・コントロールは自動的にKOREコントローラの8つのノブへマッピングされます。

Effects and Surround

全てのエフェクトにはマスター・コントロールがあります。例えば、エコーのマスター・ディレイ・タイムは、素早く簡単に使用できます。サラウンド・モジュールは、別々のディレイ・タップのように、異なるエフェクト・シグナルを、それぞれサウラウンド・パノラマの中に配置します。
シンセサイザーのエフェクト・ユニットには、以下の操作モードがあります:

  • Pipe:レゾナンス・エフェクト用で使用可能なパイプやストリングをモデルにしています。
  • Multicomb:最大6つの並列のコム・フィルターがあり、これは例えば、サウンドに空間的な広がりを与えるのに使用することができます。
  • Multitap:フィードバックつきの洗練されたエコー・エフェクトを作ります。
  • Echoes:3つの独立したディレイ・ラインをモデルにしており、個々に調節できるフィルターとフィードバックがついており、様々なエコー・エフェクトを生成することができます。
  • Resonators:様々な操作モードが含まれており、これはあらゆる共鳴体、例えば、ホールやメタル・バーをシミュレートしています。
自由にモジュレートすることができるパラメータもあります。各操作モードの最も重要なパラメータはマクロ・コントロールへ迅速に割り当てられ、これらのエフェクトをリアルタイムで操作きます。このアプローチにより、エフェクトはシンセサイザーへ完全に統合され、「単なる」エフェクトではなく、サウンドの中枢部分になっています。
ABSYNTHのユニバーサル・ライブラリにはサラウンド・エフェクトの様々なテンプレートがあります。もちろん、このライブラリにご自身で作成されたものを保存し、後で使用することができます。

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